Lv1基礎-15 母音の変化
あなたは今ここにいます!
青色個所=へえ、そうなんだ程度に飲み込めるもの
黄色個所=日本語にはない概念で覚えるのに注意が必要なもの
赤色個所=理論的に煩雑になり、覚えることが多く、タイ語学習において踏ん張りどころとなるもの
タイ語における母音の変化
あなたは今ここにいます!
タイ文字に慣れるための必勝練習法、
「写経」には取り組んでいたたけていますか?
文字アレルギーをとるための有効な手段ですので
ぜひ実践してみてください。
タイ語の学習法「写経」をやってみると出てくる疑問…
実際に書いてみて、いままで学んできた母音や子音の組み合わせに当てはまらないケースが出てくることに気づいたかもしれません。
たとえば、เกิดとか、เล็ก、とか。
んん??
こんな組み合わせ、母音にも子音にも出てこなかったじゃないか?
いったいなんなんだ?
そう、タイ語は例外の塊のような言語で、この例外の多さにへきえきとして学習を投げ出してしまうことがタイ語が上達しない一つの理由でもあります。
そこで、このページおよび以降の数回では、基本の子音、母音だけでは賄われない表記パターンを紹介していきます。
ここも一つの踏ん張りどころです。
一つ一つはそれほど複雑ではありませんが、
なんせ「例外」のパターンが多い。
さらに、例外の例外、なども出てきます(゚Д゚;)。
頑張りましょう!
母音に関する変則は、これから紹介する8つです。8つ覚えれば終わりです。
タイ語の「例外」の最初の洗礼、母音の変化
このページでは、文字列の組み合わせによって母音が変化し、以前母音の紹介のページで見てきた基本の形にならない場合を紹介していきます。
1) タイ語の「短母音อะ+末子音」が変化する場合
短母音ะのあとに末子音が来ると、ะが変形して ั になり、子音の右上に来ます。
以下のような例があります。
กะ + ด → กัด 発音は kàt
ขะ + ด → ขัด 発音は khàt
ชะ + ด → ชัด 発音は chát
いずれも、ะが変形して ั になり、子音のก/ข/ชの右肩に移動していますね。
超頻出パターンです。
2) タイ語の「短母音เ-ะ」が็に変化する場合
เ-ะというのはeの発音ですね。
日本語の「え」と同じです。
末子音が来ると、ะ が ็ になり子音の上に移動します。
この記号はไม้ไต่คู้(mái tài khúu)と呼ばれます。
例
เละ + ก → เล็ก 発音はlék
3) タイ語の「短母音แ-ะ」が็に変化する場合
แ-ะはɛの音ですね。
これも2)と同じく、末子音がある場合はmái tài khúuになります。
あんまり日常生活では見かけませんので
見つけたらラッキーです!四葉のクローバーみたいなものかも。
แขะ+ง→ แข็ง 発音はkhɛ̌ ŋ
4) タイ語の「短母音โ- ะ」が็消える場合
โ-ะは、oの音です。
これに末子音がつくと、โ-ะ自体が消えちゃいます。
คน 発音は khon
ดนตรี 発音は dontrii
ส่ง 発音は sòŋ
いずれも、子音が連続していて母音がないように見えます。
読めないじゃないか!とおもったら、โ-ะが消えちゃっているんです。
5)タイ語の「長母音เ-อ」のอが ิに変化
เ-อの音はəəの音ですね。
末子音が来ると、 ิに変化します。
เลิศ 発音は lə̂ət
เสริม 発音は sə̌əm
เกิด 発音は kə̀ət
เสริมにかんしては、別の例外規則も関係しています。
(รの無音化)
別項目でお話しします。
6)タイ語の「長母音เ-อ」のอが消える
เ-อつまりəəの長母音の後ろに末子音が来ると
อが ิに変化するのは5)の項目の通りです。
ところが、末子音がยの時は ิにならずに
文字が消えます。
เคย 発音は kəəy ~したことがある
เผย 発音は phə̌əy 開示する
เลย 発音は ləəy 県の名前、もしくは語調を整える接続語
7) タイ語の母音 ฺ ั が消える
ฺ-ัว という母音がありますね。
uuaの発音です。
これに末子音が来ると、 ั が消えてなくなります。
ขวด 発音は khùuat ビン
บวช 発音は bùuat 出家
ช่วย 発音は chûuai 助ける
8) タイ語の母音 เ-าะ の形が変わる
เ-าะはɔという音の短母音ですが末子音が来ると ็ の文字に変わり子音の上に来て、そののちอが続きます。
例
ช็อค 発音はchɔ́k 英語の「Shock」、ショックの意味
タイ語言語の単語にはあまり見られず、外来語をタイ語に音写したものが多いです。
タイ語の母音の変化のまとめ
ここまでの話をまとめ表にしました。
覚えやすいものをご利用ください。
FはFinal Consonant, 末子音を表します。
これらの規則を暗記するのはナンセンスです。
写経しながら、「あれ?これなんだっけ?」となったら立ち戻って都度確認すればすぐに頭に入ります。
それではまとめてネイティブ講師のミウ先生に教えてもらいましょう♪
※ガチでタイ語で話していますのでかなり早いです。
ここでタイ語に触れてもらうのは、雰囲気をつかんでもらうためだけですのでわからなくてもへこまないでください。
字幕を見て、例に出ている単語がどういう発音をされているのか感覚をつかんでください。
わからなければ、長いクリップではありませんので何度か見直してみてください。
ビデオを撮影したときは8)のเ-าะを忘れちゃいました(^^;
タイ語の母音変化を覚えればタイ語を必ず読めるか?
実はここまで、子音、母音、母音の変化を見てきましたが
タイ語の単語や文章を構成するのはこれだけではありません。
ほかにも例外が多くありますのでまだ、ここまでで60%といったところです。
それでは、頭に入ったら次の講座に進みましょう。
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公開日:
最終更新日:2016/09/24