Lv1基礎-23 特殊規則6  ุ の無音化

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コンセプト難易度特殊規則
青色個所=へえ、そうなんだ程度に飲み込めるもの
黄色個所=日本語にはない概念で覚えるのに注意が必要なもの
赤色個所=理論的に煩雑になり、覚えることが多く、タイ語学習において踏ん張りどころとなるもの

ロードマップー特殊6

タイ語の特殊規則   ุ の無音化

次も母音に関するもので、 ุ は短母音 u の発音ですが、これがつくのに「ないものとして扱う」場合があります。

 

あるのに読まないタイ語の母音、なんだそりゃ???(続)

ธาตุ これは物質、元素、要素、などの意味です。
仏教ではすべてのものは土、風、火、水の要素に分けられると考えていますが
その要素、がธาตุです。

発音は、thâatになります。

thaatùじゃないの??となりそうですが、
ミウ先生も動画で「そうじゃないよ♪」といっていますので
映像で確認してみてください。

 

 

末子音としての扱いは、
母音の ุ を省いた形を末子音とみなします。
ธาตุは
ธาตとして字種別を考えますので、
าต 赤字は低音字ペア
ต 赤字は長母音
ธา 赤字は末子音低音字単独以外
という組み合わせで声調が決まります。

声調の決まり方つまり声調規則については
この講座の最後で出てきますので
とりあえず置いておいてください。

とりあえず置いておくことの大切さ

初級者の型であれば特に、
全体像を把握する前に細かいディテールにこだわるのではなく、
まずは「写経」をして徹底的にタイ語の文字列に慣れてください。

日本人的には、
適当に「へぇ、そういうことなのね」とマイペンライな感じで
流して次に進んでしまうのは落ち着かないと思います。
しかしタイ語では、複数の特殊規則が複合的に影響しあって
声調が決まるため、ある特殊規則一点だけをじーっと見ててもうまくいかないのです。

 

タイ語を学ぶときは「マイペンライ」でうまくいくのです。

 

わたしは、日本人にとってタイ語の習得が難しいのは
この「マイペンライ」加減がつかめないからだとも思っています。

何でも型通りにきちっとこなすように教育されてきた日本人ですから、理解はできますがここは郷に入りては郷に従えではないですが「マイペンライ」の意味を少し真剣に考えてみてください。

ディテールにこだわって理詰めで理解しようとしてそれができずにつまづくよりも気にせずに(マイペンライで)どんどん先に進んでいけばそのうち全体像がつかめ、複雑な特殊規則が有機的に連鎖して理解できるようになり、タイ語ができるようになる、ということなのです。

タイ語ではほかにも、รู้จักปล่อยวาง、あるがままにする、というような意味の言葉もあります。「マイペンライ」はタイ人の気質を表す知名度の高い単語ですが、「ルージャック・プローイワーン」という言葉には仏教の考え方が影響しており、何事にもきっちりすることを求められて育つ日本人にありがちな「気をもみ過ぎて自らを縛り付け自らストレスを生み出す」ことをどうしたら止められるのか、の見事な回答となっています。

 

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公開日:
最終更新日:2018/11/05

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