Lv1基礎-22 特殊規則5 ิ の無音化
あなたは今ここにいます!
青色個所=へえ、そうなんだ程度に飲み込めるもの
黄色個所=日本語にはない概念で覚えるのに注意が必要なもの
赤色個所=理論的に煩雑になり、覚えることが多く、タイ語学習において踏ん張りどころとなるもの
タイ語の特殊規則 ิ の無音化
ิは短母音 i の発音ですが、これがつくのに「ないものとして扱う」場合があります。
あるのに読まないタイ語の母音、なんだそりゃ?
バンコクへの玄関口、スワンナプーム空港というのがありますね。
タイ語では次のように書きます。
สุวรรณภูมิ
รรがつづいているのは、ロー・ハンの項目で説明した
amもしくはanになるものです。
この場合はanになります。
สุ=sù、วรร=wan、ณ=ná、ภูมิ=phuum
という音素表記になります。
ณ=náというのは母音がないのにnáと発音する、
またまた「んんんんん??」となってしまいますが
ここまでで何度も言っている
「別の特殊規則が関係している」パターンですので
とりあえず置いておいてください。
最後のภูมิ=phuumに着目すると、
มิだからmíのはずなのにiの音素が表れていません。
これが、 ิ の無音化のパターンに該当します。
動画で学びましょう。
末子音としての扱い
末子音は、 ิ を除いたものになります。
ญาติであれば、ญาตとして声調を判別します。
ญาต 赤文字は低音字単独
ญาต 赤文字は長母音
ญาต 赤文字は末子音(低音字単独以外)
この字種別をもとにして声調が決まります。
タイで見られる英語表記は、意味があるのか?
英語ではスワンナプームは
Suvarnnabhumiと訳されたりもしています。
英語ネイティブが読んだときに近い音になるように
音素も何も関係なく訳しているものですので、
タイ語の正確な発音を学ぶ、という意味では
日本人的にはあまり意味をなしていません。
しっかりとした発音を身に着けられるよう、
まずは音素をしっかり学ぶことをお勧めします。
バンコクやタイ全土でも政策としてタイ・英両併記が実施されていますが
場所によって同じ単語の訳し方が違っていたり
英語はタイの日常生活ではほとんど使われていない背景もありますので
タイ語からきちんとした発音を判別できなければ
あなたのタイ語運用能力はそのうちあげどまってしまいます。
発音には徹底的にこだわりましょう。
ひとつ前の講座:Lv1基礎-21 特殊規則4 末尾のรの無音化 へ戻る
次の講座:Lv1基礎-23 特殊規則6 ุ の無音化 へ進む
質問・コンテンツリクエストはこちら:リクエスト・質問ページ
コメントはこちら:談話室ページ
公開日:
最終更新日:2016/09/24