Lv2-04 究極の語学学習法・シャドウイング!

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究極の語学学習法その2 シャドウイングとは?

 

シャドウイングは教育現場で多く取り入れられています。

実践を重視する教育手法ですので、
「本当にできるようになりたい方」向けの訓練方法になります。

 

シャドウイングとはなにか。

シャドウイングとは、シャドウ(Shadow)+イング(~ing)です。

日本語で分かりやすく言えば「追唱」となるかもしれません。

 

「影をする」のような意味ですが、
影というのはどこまで行ってもついてきます。
あなたが影になって、それを言語でやるのです。

 

まず、あなたが影となってついていくべき対象を定めます。
何でも構いません。
テレビでも、ラジオでも、YouTubeでも実際の人間でも構いません。

 

そこに出てくる話者の話している言葉を
そっくりそのまま影のようについて話すのです。

 

シャドウイングの語学学習における効果

 

これをやると、非常に会話力、ヒアリング力が上がります。

ただ上がるだけでなく、劇的に向上します。
(外国語教育研究の世界ではヒアリング力に関して
シャドウイングが効果があるとは証明されきっていないようですが
わたしの経験からして何らかの効果があるのは間違いありません。)

 

それでは、シャドウイングとはどのようにやるものなのか、
動画でお話ししますので確認してみて下さい。
実際に筆者が実演して見せます。

 

 

 

 

シャドウイングがタイ語学習をはじめ語学学習に効果がある理由(仮説)

シャドウイングがどういうものかわかりましたね。

なぜ、シャドウイングが語学力に効果があるのか?

わたしは教育学を学問として修めたわけではありませんので
ここから先は経験的な話でしかありませんが、
シャドウイングには次のような特徴があります。

 

ネイティブスピーカーの話すスピードで外国語を話すことにより無理やり頭の回転が速くならざるを得ない

普段、我々が外国語に取り組む際の思考速度は
非常に遅いものです。

この単語はこういう意味で、
この単語は中音字+発音記号ไม้เอกがついていて、末子音がアクソンタムディヤウだから発音がこうなって…

こんなことをやっていたら日常生活では追いつけません。
そして、日本でタイ語を学ぶ限りはそういうスピードから抜け出す必要がありません。

 

シャドウイングでは、このスピードを無理やりあげます。
わかっていようがなかろうがスピードを高めていきます。
人間、慣れてしまうものです。
最初は追いつけなくても、だんだんできるようになります。

 

すぐに効果が出るようなものではありませんが、
だいたい2日に一度やれば3か月でだれでも頭の回転が早まったことが
実感できるはずです。

 

発音をコピーすることで発音、イントネーションが良くなる

会話をまねするということは、
普段の語学レッスンでの練習量とは膨大さがあります。

はい、この例文は「สวัสดีค่ะ สบายดีไหมค่ะ?」ですね、
一緒にみんなで行ってみましょう、
はい、いっせーの、

・・・

 

シャドウイングでは、こうやっている間にもどんどん会話が進んでいくので、
同じ時間であいさつを終え、自己紹介を終え、トピックの紹介をし、本題に入っているかもしれません。

 

そのスピードに無理やりついていくことで
発音やイントネーションを非常に速い速度で考え、
まねしようとする努力が生まれ、
結果的に頭の回転が早まり、
ネイティブと同じようなスピードで思考するようになることができるとかんがえています。

 

 

シャドウイングに取り組む際の注意

シャドウイングする際の着目点をいくつか挙げておきます。

1)シャドウイングは完璧を求めなければいけないわけではない

動画ではなしたとおり、
シャドウイングは完ぺきに話者を再現できなくてもかまいません。
遊び感覚で取り組んでいいものなのです。

 

まじめに100%再現しようと気張ってしまうと
おそらく100%再現するのは相当熟達した人でなければ
難しいので、やる気がなえてしまいます。
最初は30~50%くらいを目標に取り組みましょう。

 

このレベル2のレッスンでは、
シャドウイングを中心に進めていきます。

 

特に日本でタイ語を学ぶ日本人にとっての課題は
「ヒアリングと会話」ととらえていますので
これをクリアできる構成にしていきます。

 

レッスンの内容は別のコラムで詳述します。

 

 

シャドウイングでは言語だけでなくなるべく多くの情報を再現する

シャドウイングをやる際は、
できれば話者の感情までをも再現するようにしましょう。
メソッド演技という、映画俳優が学ぶ演技技法でいわれていることは

演じる役割りの主人公になりきる

つまりその生い立ちから性格、思想までをもコピーすることで
本当にその役柄にはまった演技ができる、というものです。

 

そうすることでつまり、臨場感が高まります。
臨場感が高まればそれはそれだけ、
人間という生体にとって重要なことと脳が認識しますので、
学習効果が高まります。

 

日常生活まで、そのシャドウイングの練習対象の思想をまねる必要はありません、
練習中だけ、の話です。

 

外国語のシャドウイングは、確かに最初は難しい。

シャドウイングがどうしても難しいという場合は、
まずは母国語でやりましょう。

 

母国語でやっても、頭の回転は早まります。

え、日本語でやったって意味ないでしょう?

そんなことはないんです。

 

 

日本語での学習が外国語にどう役に立つかについては
筆者の別コンテンツで紹介していますので
コーヒーブレイクにお読みください。

http://moto-jet.net/gaikokugo/foreign-language-study/post-187

 

 

 

また、動画の中に出てきたタイ語討論番組のリンクを掲載しておきます。

FM96.5 MCOT คลื่นความคิด

ストリーム放送:http://mcot-web.mcot.net/radio/965

iPhoneアプリ:https://itunes.apple.com/th/app/fm-96.5/id608838788?mt=8

アンドロイドアプリ:https://play.google.com/store/apps/details?id=net.mcot.FM965&hl=th

わたしは暇さえあればケータイでこのラジオ局につなぎ、耳を鳴らして聞き取る練習をしていました。

 

それでは次の記事へどうぞ。

 

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公開日:
最終更新日:2016/09/24

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