Lv1基礎-03 タイ語の音素符号とは 続
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青色個所=へえ、そうなんだ程度に飲み込めるもの
黄色個所=日本語にはない概念で覚えるのに注意が必要なもの
赤色個所=理論的に煩雑になり、覚えることが多く、タイ語学習において踏ん張りどころとなるもの
音素の項目に関する小項目は一つだけです。
タイ語の音素符号をおぼえやすくるコツ
前回までで、音素とは何かについてお話ししました。
なじみのない概念ですが、あいうえおをaiueoのローマ字に転写したようなもののタイ語版、
とらえておけば間違いありません。
前回の講座の一覧表に出てくるタイ文字のアルファベット転写(音素)で、タイ語すべての音素を置き換えられます。
ただしタイ語には日本語にはない母音・子音・声調がありますので、
見慣れない符号が出てきます。
そこに注意すれば、音素については何も難しいことはありません。
日本人になじみのないタイ語のアルファベット表記(=音素)には以下のものがあります。
タイ語 子音の音素表記
ŋ これは「ンゴー」とよくカタカナに音写されるものです。見たことのないアルファベットではないでしょうか。
そのほかの子音はすべて、われわれになじみの深いabc~y(タイ語の音素にはX、Zなどは出てこないのでYが最後)で表すことができます。
タイ語 母音の音素表記
ʉ / ə / ɛ / ɔ
これらは日本語にはない母音です。日本語にはaiueoの五つしか母音がありませんが、タイ語にはもっとあるんですね。
どういった発音をするかについて、実際のネイティブの発音はこの後の講座で出てきます。まずは、文字になじんでください。
そして、実際に次のようにしてタイ語の母音を発音してみて、音素表記と照らし合わせてみましょう。
ʉ : 口を目いっぱい横に広げて「う」と無理やりいう
ə : 日本語の「あ」の口の形で「う」と無理やりいう
ɛ : 口をイーッと目いっぱい横に広げてさらに縦にも開く。その状態で「え」と無理やりいう
ɔ : 日本語の「あ」の口の形で「お」と無理やりいう
くわしくは母音の講座で確認できますが、とりあえずはそういう文字があるんだ、程度にとらえておいてかまいません。
タイ語 声調の音素表記
声調記号:前回の講座で出てきた声調も、記号で表せます。声調記号は、必ず母音の上につきます。母音の上にしか付きません。
1)平声
เสียง สามัญ
sǐiaŋ sǎaman
シアン サーマン
この音は、記号がつきません。
2)低声
เสียง เอก
sǐiaŋ èek
この音は、以下の記号がつきます。
「 ̀ 」
àa khàat sàat ・・・
すべて、前回の講座で見た動画のように音が低く下がっていく発音をします。
3)下声
เสียง โท
sǐiaŋ thoo
この音は、以下の記号がつきます。
「 ̂ 」
mîi khôn khân ・・・
前回の講座で見た動画のように音が高いところから投げ出すような発音をします。
4)高声
เสียง ตรี
sǐiaŋ trii
この音は、以下の記号がつきます。
「 ́ 」
例として、タイ語を音素で解説する参考書では次のような文字としてあらわれます。
khráŋ thɛ́ɛ ・・・
前回の講座で見た動画のように音が高いところからさらに高く上がるような発音をします。
5)上声
เสียง จัตวา
sǐiaŋ jàtàwa
この音は、以下の記号がつきます。
「 ̌ 」
例として、タイ語を音素で解説する参考書では次のような文字としてあらわれます。
sə̌əm phɔ̌ɔm ・・・
前回の講座で見た動画のように音が低いところから高く上がるような発音をします。
タイ語 声調の音素表記 注意点
これから紹介する動画では音素符号を覚えるにあたって
どこに気を付ければいいかをお話ししています。
覚えるべきところ、注意するべきところは実際は
それほど多くはありません。
前回の講座の一覧表、ダウンロ-ドされたでしょうか?
できれば印刷して、手元に眺めながら次の動画をご確認ください。
音素はこのページの動画を含めて、必ず読めるようにしておいてください。
覚えきる前に次に進んでも構いませんが、
わからないものがあれば常にこの表に立ち返るようにしてください。
できれば表を印刷して眺めながら、
印刷できない場合はブラウザのタブを複製するなどして眺めながら、
次の動画をご覧ください。
音素を学ぶにあたって注意するべき点がまとまっています。
子音と母音の話も出てきますが、
それはこの後の講座でカバーしますので
まずは音素の何に気を付ければいいかだけ、把握してください。
タイ語の音素まとめ
・音素とはタイ語をアルファベット表記したものである
・日本語にはない音には見慣れない文字が割り当てられている
この講座では、まず声調、そして音素符号の解説から入りました。
教材や参考書によっては、いきなり子音文字や母音文字から入るものもあります。
何の説明もなしにいきなりタイ文字、音素符号、カタカナなどが出てきて
イッタイゼンタイ訳が分かりません。
この講座は動画を中心にしていますので、
動画を見て内容を理解するのに少しの時間をとることを狙っています。
読み流して分かったつもりになって次に進んでも躓くためです。
なるべくコンパクトに動画をまとめていますので、
できるだけ時間をとって動画を見て内容をかみ砕いてみてください。
ちなみにこの講座の実践部分では、音素表記の素材をいっぱい用意していきます。
音素で表記されるタイ語は、次のようになります。
แต่ก็ไม่พบทางแห่งการพ้นทุกข์
tɛ̀ɛ kɔ̂ mâi phóp thaaŋ hɛ̀ɛŋ kaan phón thúk
จึงทรงเปลี่ยนวิธีเป็นบำเพ็นเพียรทางจิตโดยการนั่งสมาธิให้จิตใจสงบ
jʉŋ soŋ plìian wíthii pen bamphen piia thaaŋ jìt dooi kaan nâŋ sàmǎathí hâi jìtjai sàŋòp
เมื่อพระชนมายุครบ ๓๕ พรรษา ในวันขึ้น ๑๕ ค่ำ เดือน ๖
mʉ̂ʉa phráchonmaayú khróp sǎamsìphòk phansǎa nai wan khʉ̂n sìphâa khâm dʉʉan hòk
จึงได้ตรัสรู้เป็นพระสัมมาสัมพุทธเจ้าในคืนนั้น
jʉŋ dâi tràtsàrúu pen phrásǎmmaasǎmphútthájâo nai khʉʉn nán
時間をかけていいので、どのような子音と対照しているのかこれから一つ一つゆっくり見ていきましょう。
音素に関する基礎知識が身についたら、
いよいよタイ文字、子音と母音に入っていきます。
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最終更新日:2018/11/05