仏教の時間 004
2016/10/04

釈尊が王宮の外に旅に出たときの話の続きです。
そこで病、老い、死に苦しむ人々を見て若き日のシッダールタはどうしたのでしょうか。
タイ語で学ぶ仏教の時間 釈尊の悟り
๑.๒ ตรุสรู้
เจ้าชายสิทธัตถะต้องตัดสินพระทั
และพระโอรสที่ทรงรักยิ่ง
เพื่อเสด็จออกผนวชเมื่อถึงใกล้
หลังจากทรงผนวชแล้วพระองค์
โดยการศึกษาจากอาจารย์
ทรมานร่างกายจนซูบผอม
まずはなるべく、自分の力で読んでみましょう。
単語は、全部の単語の訳を下に掲載していますのでコントロールボタン+Fを押してページに検索を書ければジャンプすることができます。
タイ語で読む仏教の時間 音素訳
続いて音素訳です。
๑.๒ ตรุสรู้
tràtsàrúu
เจ้าชายสิทธัตถะต้องตัดสินพระทั
jâochaai sìtthàtthà tɔ̂ɔŋ tàtsǐn phráthai jàak phránaaŋ yásǒotháraa
และพระโอรสที่ทรงรักยิ่ง
lɛ́ phráoorót thîi soŋ rák îŋ
เพื่อเสด็จออกผนวชเมื่อถึงใกล้
phʉ̂ʉa sàdèt ɔ̀ɔkjàak phànùuat mʉ̂ʉa thʉ̌ŋ klâi fàŋ mɛ̂ɛnám ànoomaa jʉŋ soŋ phànùuat
หลังจากทรงผนวชแล้วพระองค์
lǎŋjàak soŋ phànùuat lɛ́ɛw phráoŋ sàwɛ̌ɛŋ hǒnthaaŋ hɛ̀ɛŋ kaan phón thúk
โดยการศึกษาจากอาจารย์
dooi kaansʉ̀ksǎa jàak aajaan
ทรมานร่างกายจนซูบผอม
thórámaan râaŋkaai jon sûupphɔ̌ɔm
タイ語で読む仏教の時間 構文・単語
単語単位で訳を記します。
ตรุสรู้
tràtsàrúu
悟り(正覚)
宗教に慣れていない日本人的には「悟り」とか聞くとなんだかオカルトがかって聞こえますが、タイでは仏教の宗派は実質2派+亜派1派のみしかなく、非常にストイックに仏教を実践しています。お釈迦様の教えは一つ、お釈迦様の話した言葉で学ぶ、といういわゆる上座部仏教のポリシーが徹底されています。日本のように新興宗教が乱立するような文化土壌ではありません。「悟り」とは深遠な知恵の獲得、=正覚という意味で誰もが理解を共有しています。
発音の成り立ち方としては、Lv1基礎-29 特殊規則12 ะを補って読むもののページで説明したように、ตรัสのสの文字が、「末子音」かつะが補われてsàの音になる、という二重の役割を果たしています。
เจ้าชาย
jâochaai
王子
สิทธัตถะ
sìtthàtthà
シッダールタ
ต้อง
tɔ̂ɔŋ
~する必要がある
日常でも頻出する単語です。英語のNeed toやHave toに当たります。
末子音のŋの音は注意して発音してください。Lv1基礎-12 末子音の発音 その2で、nとŋの違いを再確認しておきましょう。
ตัดสิน
tàtsǐn
決断する
พระทัย
phráthai
「行く」の王族語
仏教の教科書くらいでしか出てこない単語なので読み流してください。
จาก
jàak
~から。物理的起点
พระนาง
phránaaŋ
王妃
ยโสธรา
yásǒotháraa
ヤソータラー(シッダールタの妃)
และ
lɛ́
~と(And)
พระโอรส
phráoorót
息子
ที่
thîi
~するところの(英語のWhereにあたる装飾節)
ทรง
soŋ
動詞の前につける王族語
Lv1基礎-18 特殊規則1 ทร=ซのルールが適用になります。
รัก
rák
愛する
ยิ่ง
îŋ
とても
เพื่อ
phʉ̂ʉa
~のために(英語のFor)
会話でも頻出します。
単純にเพื่ออะไรといえばなんのため?という疑問文になります。
เสด็จ
sàdèt
行くの王族語
ออก
ɔ̀ɔk
出ていく
ผนวช
phànùuat
出家
トリッキーですね。ผとนは、「高音字」+「低音字単独(アクソン・タム・ディヤウ)」の組み合わせになっていることに注目してください。このような場合Lv1基礎-30 特殊規則13 特定の字種別の連続時の発音規則「2)高音字+低音字単独 の場合」のルールが適用になります。ผにะが補われるのはLv1基礎-29 特殊規則12 ะを補って読むもののルールのコンセプトです。
เมื่อ
mʉ̂ʉa
~したとき(英語のWhen にあたる)
日常口語でも頻出します。
ถึง
thʉ̌ŋ
~に着く(物理・時間的終点)
ใกล้
klâi
近い
ไกลは「遠い」となりますが、母音が同じです。(ai)声調の違いのみで意味が正反対になりますので入念に発音練習しましょう。
klai=遠い klâi=近い
ฝั่ง
fàŋ
岸
さてここで、今更かもしれませんが末子音ŋ(ง)の音の違いについて復習です。末子音nと何がどう違うか説明できますか?自分の口で再現できますか?あやふやな人は、末子音nとŋの違いの動画で確認しておいてください。
แม่น้ำ
mɛ̂ɛnám
川
อโนมา
ànoomaa
アノーマー(現在のネパールにあったマッラ朝とサッカ朝の境界を流れていた川)
จึง
jʉŋ
そののち、そうして、しかるになどの意の接続詞
書き言葉で多用されます。会話では、แล้ว(そして、そののち)が多用されます。
例;ไปสถานีรถไฟแล้วนั่งรถไฟ 駅に行って電車に乗る
ทรง
soŋ
動詞の前につける王族語
王族や僧侶に当てる特殊な動詞が存在しない場合、普通の動詞の前にทรงをつけます。
タイではよく、国王の肖像画とともにทรงพระเจริญと標語が掲げられていますが、この場合はทรงがเจริญ(繁栄する)にかかり、「王よ永遠なれ」のような意味になるかと思われます。
หลังจาก
lǎŋjàak
~した後に
แล้ว
lɛ́ɛw
~した(完了)
พระองค์
phráoŋ
僧侶
แสวงหา
sàwɛ̌ɛŋhǎa
希求する、追及する、追い求める
発音の決まり方は、
Lv1基礎-29 特殊規則12 ะを補って読むもの
、Lv1基礎-30 特殊規則13 特定の字種別の連続時の発音規則「2)高音字+低音字単独 の場合」のルールを確認してください。
หนทาง
hǒnthaaŋ
道筋
oの母音が見えなくなっているパターンです。
แห่ง
hɛ̀ɛŋ
場所
การ
kaan
動詞の名詞化
พ้น
phón
解放される
oの母音が見えなくなっているパターンです。
Lv1基礎-15 母音の変化の「4)タイ語の「短母音โ- ะ」が็消える場合」の小項目で確認しておいてください。
ทุกข์
thúk
苦しみ
Lv1基礎-25 特殊規則8 黙符 ガーラン「 ์ 」、黙符記号はすべて、子音を無視します。
โดย
dooi
~によって(手段)
การศึกษา
kaansʉ̀ksǎa
教育
อาจารย์
aajaan
師
ทรมาน
thɔɔrámaan
痛めつける、拷問する
読み方が難しいですね。
音節としては、ทรの部分が-รは-อนになる、というルール、さらに連続する子音にะを補うルールが合わさり、ร にะを補ってからมานとつなげる、というケースになると思います。ですので、厳密にいえば発音音素はthɔɔnrámaanですが、言いづらいですし、実際の口語ではほとんどthɔrámaanのように聞こえます。
ร่างกาย
râaŋkaai
肉体
タイ語で「運動する」、はオーガムランガーイ、=ออกกำลังกาย(ɔɔkkamlaŋkaai)ですがこの「肉体=ร่างกาย」ではありません。
ออก=出す、กำลัง=力、กาย=体で「運動する」となっています。
กาย=体、ร่างกาย=身体、のようなニュアンスです。
จน
jon
~まで
oの母音が見えなくなっているパターンです。
ซูบผอม
sûupphɔ̌ɔm
やせ細る
書き言葉です。口語では単にผอมとなります。
全体意訳
๑.๒ ตรุสรู้
tràtsàrúu
項題:1.2 悟り(正覚)
เจ้าชายสิทธัตถะต้องตัดสินพระทั
jâochaai sìtthàtthà tɔ̂ɔŋ tàtsǐn phráthai jàak phránaaŋ yásǒotháraa
シッダールタ王子は最愛のヤソータラー(耶輸陀羅)妃と
และพระโอรสที่ทรงรักยิ่ง
lɛ́ phráoorót thîi soŋ rák îŋ
自信の息子を離れる決意をしました。
เพื่อเสด็จออกผนวชเมื่อถึงใกล้
phʉ̂ʉa sàdèt ɔ̀ɔk phànùuat mʉ̂ʉa thʉ̌ŋ klâi fàŋ mɛ̂ɛnám ànoomaa jʉŋ soŋ phànùuat
出家するためにアノーマー川の岸の近くに来て、出家をしました。
หลังจากทรงผนวชแล้วพระองค์
lǎŋjàak soŋ phànùuat lɛ́ɛw phráoŋ sàwɛ̌ɛŋ hǒnthaaŋ kaan hɛ̀ɛŋ phón thúk
出家後、僧侶シッダールタは苦しみから逃れるための道筋を探し求めました。
โดยการศึกษาจากอาจารย์
dooi kaansʉ̀ksǎa jàak aajaan
師につき教えを乞い
ทรมานร่างกายจนซูบผอม
thórámaan râaŋkaai jon sûup phɔ̌ɔm
身体を痛めつけやせ細りました。
タイ語で音読
最後に音読してレッスンを終了しましょう。
なお、この実践での目的は単語を覚えることではありません。
筆者は本質的に、単語を覚えることに意味はないと考えています。知らない単語が出てきたら、その時点で調べればいい話です。単語辞典を丸暗記するのと、グーグルで調べるのではどちらが効率が良いでしょうか?必要な単語は自然と身についていきます。それまで、焦って単語を覚える必要はありません(試験対策は別)。
この実践カリキュラムの目的は、ひとえに声調規則のマスター、となります。さらに、音読して声調を体得することを想定していますので、ぜひ音読するところまで行ってください。
今後、音読を補助するための動画も準備していきます。
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