Lv1基礎-04 子音の読み上げ方
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いよいよ子音に入ってきました。文字の学習が始まります。
最初は、子音の読み上げ方から見ていきます。
青色個所=へえ、そうなんだ程度に飲み込めるもの
黄色個所=日本語にはない概念で覚えるのに注意が必要なもの
赤色個所=理論的に煩雑になり、覚えることが多く、タイ語学習において踏ん張りどころとなるもの
この項目は単純です。
タイ語の子音の読み上げ方(一文字だけの時)
子音はそれだけでは読み上げることができないため便宜的に母音を補って読み上げますが
その時の母音はɔɔの長母音になります。
後の項目で説明することなのでピンと来ない場合は読み流してもいいですが要点としては「タイ語は日本語と違って子音は母音を含んでいないため子音だけでは発音できないため子音を読み上げるときは便宜的に母音を補う」ということになります。
次回の講座で子音のすべてを紹介しますが、読みかあげ方についてのみ先に抜粋しておきます。
長母音とは何かについては母音の項目で説明しますが、現時点では日本語の「あ」の口の形で「おー」という、ɔɔという音で発音する、と覚えてください。
これは日常生活でも頻出します。いくつか例を挙げます。
タイ語の子音に母音を補って説明する
スペルを説明するとき
例えばタイ人に○○のスペルってどう書くの?と聞くと、
この考え方を当てはめた発音で説明します。
たとえば、クルンテープ(タイの首都、バンコクのタイ名)の綴りがわからなかったとします。
どう書くの?と聞くと
ゴー(ก・kɔɔ)、ロー(ร・rɔɔ)、サラ「ウ」( ุ)、ンゴー(ง・ŋɔɔ)、サラ「エー」(เ)、トー(ท・thɔɔ)、ポー(พ・phɔɔ)と教えてくれます。
トー、には同じ音だけどスペルが違うパターンがいくつかあります。
ทとธですが、あまり出てこない文字ですがฑとฒもあります。
どちらも声調は平声でthɔɔと発音して判別がつきません。
そういう時はさらに、「どっちのトー?」と聞くと、トー・タハーン(ท)のトーだよ、という具合に
こういう場合に初めてアルファベットのフル名称で説明してくれます。
いちいちゴー・ガイ、ロー・ルア、サラ「ウ」、ンゴー・ングー、と説明していくのは
タイ人にとっては冗長すぎるんですね。
省略語を使うとき
タイでは会話や書き言葉でも省略語を多用します。
พระราชบ ัญญัติは法律、の意味ですが
พระราชบัญญัติと赤文字を取り出してพรบと略します。
読み方は、同じようにɔɔを補って、phɔɔ rɔɔ bɔɔ、ポー・ロー・ボーと読みます。
ประถมศึกษาは初等教育、日本の小学校に当たる6年間の義務教育ですが、
○年生というときは頭文字をとってป.1などといいます。発音はpɔɔ nʉ̀ ŋです。
2016年現在タイはクーデターによる軍事政権下にありますが
これを取り仕切るのはคณะรักษาความสงบแห่งชาติ(国家治安維持評議会)、ですが
単語の頭文字をとってคสชとします。
発音はkhɔɔ sɔ̌ɔ chɔɔです。
このように、慣れてくるとタイ語では省略語を多用する場面に出会いますので、
この子音の読み上げ方は特に発音に注意して覚えておいてください。
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最終更新日:2016/09/24