Lv1基礎-14 タイ文字への慣れ方
タイ文字への抵抗感をなくす効果的学習法
さて、タイ文字にいったいどんなものがあるのか?
大体のイメージがつかめたかと思います。
ここまでですでに80パターン近くを見てきました。
まだ、すべての文字をカバーできたわけではありません。
これらを覚えるのには結構な時間がかかります。
初級者の方には
なかなか覚えきれずに、そのうちいやになって
「会話だけできればいいや」
「文字はちょっと・・・」
と投げ出してしまう危険性が高い最初の関門です。
いきなり外国の文字をやらさせられ、
無気音だとか、日本語にはない音だとかが出てくるので
その気持ちもわかります。
それでもタイ文字、覚えたほうがいい
何度も言いますが
タイ文字の習得をあきらめてしまうことは
将来の総合的なタイ語運用能力を考えたとき
大きな機会損失となりえます。
もちろん、読み書きはできなくても会話のできる人はいないわけではありませんが、
文字を理解していれば習得のスピードが格段に違います。
タイ文字の体系は複雑でこの先いくつも関門が出てきますが、
どうか頑張ってこらえてください。
もちろん、すべてを覚えきる前に次の講座に進んでいただいてもかまいません。
その際は、まずこの基礎講座の内容を通読して
「どんなことを学ばなければいけないのか」
について全体像をつかんでからにしてください。
ロードマップを振り返ることもその役に立ちます。
文法や規則の話ばかりで飽きかけたら、読み書きや会話の実践に入っていただいても結構です。
そこでわからないことが出てきたら、
いつでもこの基礎講座に戻ってきて内容を確認して
不明点を解消していけば必ずタイ語力は向上します。
文字に対する抵抗をなくす方法 「写経」
さて最初の関門のタイ文字ですが、
まずは文字に対する抵抗感をなくすことです。
それに最も効果的なのが「写経」です。
お経を写すがごとく、
タイ語の文字列をひたすら移していくのです。
本来、写経といってもそこに書いてある意味をかみ砕きながら写さなければ
何の意味もありませんが、
ここでは文字に対する抵抗をなくす、というのが目的ですので
わかるわからないはどうでもいいのです。
新聞でも、本でも、何でもいいのでタイ語の文字列を
ノートに写してみましょう。
一日に10分程度でかまいません。
なにもページ丸々を移さなければいけないのではなく、
ワンパラグラフ、もしくはほんの2,3文だけでも構いません。
意味は分からなくてかまいません。
とにかく写します。
わたしは外国語に取り組むときは
いつもこうしてまず「字」に対する抵抗をなくします。
タイ語をある程度運用できるようになると、
近隣諸国の言語も体系がそれほどかけ離れていないため
興味がわいてきます。
現在、ラオス語とビルマ語にも取り組んでいます。
ここでまずやることは、
ヒアリングでも会話でもありません。
文字に対する抵抗をなくすのがまず先決です。
ビルマ文字とラオス文字は子音だけでいえば30~40パターンくらいしかありません。
もちろん例外もいっぱい出てきますが、
「例外」ですからそんなに多くはありません。
写経すれば外国語はできるようになる!
書けば書くほど、
どんな字が良く使われているのか、
どんな組み合わせが多いのか、
なんとなく雰囲気がわかってきます。
この「なんとなくわかる」という感覚が非常に有効です。
これらの文字は特に表音言語ですから、
かけてしまえば発音がわかる確率が高くなり
アタマに入ってくるスピードが格段に上がります。
参考までにわたしの学習ノートを紹介します。
タイ語
ビルマ語
ラオ語
とにかく書きまくります。
ビルマ語、ラオ語などはこのサイトを参照するといいでしょう。
http://www.rfa.org/english/
東南アジアの言語がそろっている秀逸なサイトです。
音声もあります。
しかしここにはタイ語がなぜかありませんので、
タイ語の写経をするときに面白そうなサイトをいくつか挙げておきます。
観光情報
http://www.painaidii.com/diary/diary-detail/001194/lang/th/
写真を眺めながら気軽に写経♬
スポーツニュース
http://www.khaosod.co.th/categories.php?grpid=&catid=03&subcatid=
われわれには珍しいムエタイなども日本でいう大相撲のように日常の一部です。
教育番組テレビ局のニュース
https://news.thaipbs.or.th/news
(事故現場などのグロ写真などが少ないマトモなニュース局)
タイ政府文化推進庁のウェブサイト
http://ich.culture.go.th/
(堅苦しい文章だが内容はベーシックな文化紹介になっている)
タイ語を写経することの意味
繰り返しますが
- 写経するのは何でも構いません。
- 意味も分からなくてかまいません。
わたしはタイに駐在することが決まった、
赴任三か月前からこのよう始めて1か月たつころにはタイ文字に対する
アレルギーが一切なくなりました。
慣れてしまえば、
「もっと知りたい!」と思い始めるものです。
初心者の方は特に、
今後の学習モチベーションを加速するためにも
タイ文字に対する好奇心をアレルギー反応以上に強めてしまいましょう。
効果はてきめんです。
本当に、一日に15分でいいのです。
これをやらない手はないと思います。
ぜひ、写経をやってみてください!
タイ語のウェブサイトは文字が小さいので、
キーボードのコントロールボタンを押しながらマウスのセンターホイールを回すことによって
ブラウザの文字の大きさを調整できます。
(ウィンドウズの場合)
見やすい大きさまで拡大してチャレンジしてください。
なお、タイ語では子音と母音を学んだだけでは
日常生活で使われている文字の80%程度しかカバーできていません。
場合によって母音が変形したり、
声調符号がついたり、
特殊な文字が出てきたりします。
最初の段階では、これらに注意を払う必要はありません。
あとから、このサイトで取り上げます。
これ、みたことないなーくらいに思っておけば大丈夫です。
講座を進めるかたわら、初心者の方であれば特に
毎日定量的にタイ語を写経する時間を設けてください。
それでは写経をしながら、
次の講座に進みましょう。
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公開日:
最終更新日:2016/09/24