Lv1基礎-20 特殊規則3 รร ロー・ハン
あなたは今ここにいます!
青色個所=へえ、そうなんだ程度に飲み込めるもの
黄色個所=日本語にはない概念で覚えるのに注意が必要なもの
赤色個所=理論的に煩雑になり、覚えることが多く、タイ語学習において踏ん張りどころとなるもの
タイ語の特殊規則 รร ロー・ハン
またまたรに関する特殊規則です。
รรが二個続く場合に関するルールがあります。
頻出パターンですので覚えておきましょう。
รรの役割
わたしも最初のころはこの文字列を見るたびに何と読んだらいいのか見当もつきませんでしたが
ロー・ルアが二個続く特殊な文字列「ロー・ハン」と言ってタイ語でも明確に区別されているパターンで、
読み方が決まっています。
読み上げ方は3パターンあり大部分はそのうちの2つのいずれかになります。
1)母音 ำ の音の代わりとなる。
ำ の代わりですので、amという発音になります。
กรรม という単語は、kamになります。(日本語でいう「カルマ・業」の意味)
ธรรม という単語は、thamになります。(日本語でいう「ダルマ・法」の意味)
最後のมに母音をつけてkammá、thanmáと読む場合もありますが
これは別の特殊規則が関係しますので別項目で説明します。
2)母音 ะ + 末子音นの代わりとなる
ะ+นですから、発音は ันの場合と同じで an(短母音)となります。
สรร sǎn
กรรไกร kankrai
となります。
どの場合にamとなるのか、anとなるのかについて
明確な規則にはたどり着いていません。
ケースバイケースで覚えてください。
ここまでを動画でまとめてみます。
動画では、amのケースに限ってお話ししています。
3) ั の文字の代わりになる
例外的ケースですがamにもanにもならず ั の音になる場合もあります。
สรรพสิ่ง
สัพสิ่งのようにみたて、発音はsàpphásìŋです。
え?sàp-sìŋじゃないの?
はい、これには前述のkammá、thanmáとおなじように
別の特殊規則が関係していますので後でまとめてお話しします。
タイ語のややこしさ
このようにタイ語では、
一つの単語でも複数の規則が関係して発音が決まります。
この後の特殊規則の説明の中でもそういうケースが多くありますので、
ここであまり「んんん?????」と悩みこまないで
概要だけつかんだら次に進んでください。
結局、ここで紹介する13の特殊規則と基本声調規則を
すべてまとめて一度に考えないとタイ語の発音は決まりません。
細部にこだわらず、まずは全体像をつかむようにしてください。
全体像をつかむ前にディテールにこだわりだすと、
説明不能なケースがどんどん出てきてそのうちいやになって投げ出してしまいます。
わたしもこの感覚に納得するまでには相当時間がかかりました。
何でも論理的に整合性を求め完璧なマニュアルを期待する日本人のクセなんでしょう。
この思いをタイ語学校のタイ人講師にぶつけてみました。
「何でタイ語ってこうも秩序だっていないように見えるのか」
答えは、「あははー!あんたが考え過ぎなのよ、マイペンライよ☆」と
笑い飛ばされました。
そこでわたしは自らの思考を停止させ、
それ以上悩むのをやめてどんどん先に進んだところ
タイ語をうまく運用できるようになったのも事実かと思います。
それでは次の項目へどうぞ。
ひとつ前の講座:Lv1基礎-19 特殊規則2 รの無視 へ戻る
次の講座:Lv1基礎-21 特殊規則4 末尾のรの無音化 へ進む
質問・コンテンツリクエストはこちら:リクエスト・質問ページ
コメントはこちら:談話室ページ
公開日:
最終更新日:2016/09/24