元ジェットの LifeTIPs

人生ベストコンディションで最大限に楽しみたい!そんな思いをコンセプトに、日々役立つTIPsを読書録・ショートエッセイとして綴っています。

座右の書 シリーズ  「フロー体験 喜びの現象学」 その2

      2016/11/07

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フロー体験 喜びの現象学 実践

 

前回までで、この本の主張を振り返りました。

  • フロー体験に入ることが多ければそれだけ人生の生きがいとなる。
  • 社会的に期待されている役割をこなすだけではフロー体験には入りにくい。
  • フロー体験は自らの意思を統率することによって再現できる
  • そしてそれは自らの意志を持って自らの手で見つけていくものである

 

 

繰り返しますが「フロー状態」とは、深い没入状態のことを指します。
この状態は忘我の状態であるが、
意思と目的意識が見事に融合し
ほかのことに一切煩わされることなく
行為と自分が一体化している状態のことで
この状態になると人間は恍惚にも似た達成感を感じられる状態のことです。
われわれが日常的にこの状態を体験していることはすでにお話ししました。

では、この「フロー状態」はどのようにして再現していくものなのでしょうか。

本にわかりやすい図説がありましたので
これを発展させてわたしの言葉で説明します。




「フロー状態」はどこにあるのか

フロー状態は、実は何においてもあまねく存在しています。
それはわたしたち人間が主観的に感じる「自分の能力」や「むずかしさ」の相対で決まります。

「自分の能力」と「難易度(むずかしさ)」がフローを決定するもとになるのですから、
それは誰にでも存在するものなのです。
誰か特別な人種のものでも、
特に頭のいい人のためだけのものでもないのです。

そこにあるのか、それを図示すると以下のようになります。
Slide1
「自分の能力」と「難易度」は個人的なものです。
何をやってもすぐに飲み込んでうまくなってしまう人もいるし、
何十年続けてもなかなか容量が呑み込めない場合もあります。

もしかしたらフロー状態の存在領域というのは、個人の適正によって下記のように
様々な傾きを示すかもしれません。

Slide2 Slide3

さらに、要領のいい人でもある分野では飲み込みが早いがある分野では遅い、ということもあり得ます。

もしかしたらつぎのように複合的な傾斜を示すかもしれません。

Slide4

しかし、「頭がいい」とか「要領がいい」とか「不器用だ」とかは一切関係ありません。
個人の能力にかかわらず、フロー状態というのは誰にでもあるものなのです。
これは大切ですのでしっかり押さえておきましょう。

フロー現象からみた自分のいる位置

そして、この概念をどのようにして我々の日常生活に生かしていくことができるかを考えるために、
自分が取り組んでいる趣味や生きがい、長年取り組んでいるもの、生活のよりどころとしているものについて自分がその分野でどの位置にいるのか振り返ってみてください。

Slide5

それでは、それぞれの場合においてどのような特性があるのか見てみましょう。

1) 「フロー」は初心者であろうが関係なく楽しめます。
Slide6

わたしはパラグライダーをやっていますが、
現代のパラグライダーは機体の安全性能が高められたため
初心者でも不自由なく空を飛ぶことができるスポーツですが、
生命の危険にかかわるためいろいろなことに注意を払わなくてはなりません。

始めたときは空を飛ぶにあたり様々なコンディション、
風の速度であったり、風向きであったり、自分がどの方向に向かっているのか、
着陸地点の状況であったり、上昇気流の発生具合、
雲の発達状態などを考えながら飛ぶ必要があります。

これらは、上級者から見れば当たり前すぎることですが、
初心者のわたしにとっては非常にチャレンジングなものです。

経験が浅いのですから、正しい判断ができなかったり、間違えたりもしますが、
自分の判断はすぐに自分の乗っているパラグライダーの状態に跳ね返ってきますので
すぐにレスポンスが得られます。
そのレスポンスを吟味することによって、
自分の判断があっていたか間違っていたかがわかるのです。

これは非常に挑戦しがいのあることです。
このように、習いたて、始めたてのわたしのように、
レベルの低いことでもそれが自分の能力に見合った挑戦であれば、
フロー状態に入ることができます。
そしてパラグライダーは非常にエキサイティングで楽しい!
毎日でもやっていたいくらいです。
これこそが、フロー状態なのです。
初心者だろうが、自分の能力と挑戦のバランスが合えばフローに入れるのです。

 

2) 「フロー状態」から外れている場合:難易度が低すぎてつまらない

Slide7

 

上記1)の状態がしばらく続くと、慣れてきてだんだん能力がついてきます。
すると、「フロー状態」の均衡から外れます。
2の位置にいる場合、自分の能力に対してやっていることが簡単すぎるので、つまらなく感じます。
わたしの場合、「仕事」がそうでした。

日本の企業の場合専門性を高めることを目的とするため同じことを機械的に繰り返させられます。
最初は1の位置にいるのですが、自分の能力がそれを追い越すと、
途端につまらなくなりたいてい3年で仕事を辞めたくなります。

面白くないことを続けていても仕方ない、という考え方なので、
また1の位置に入れるように新たな職場を求めて転職していきます。
このようにして実際4回転職しました。

 

3) 「フロー状態」から外れている場合:難易度が高すぎて追いついていけない

Slide8

4回転職しました、といいましたが実は1回目は
「自分の能力が職務の難易度を追い越した」ためではありませんでした。

1社目に働いたところでは、2週間の新入社員研修がおわるとすぐに、
「外に出て行って売り上げを作ってこい」という任務を与えられました。

正直、どうやっていいのかわかりませんでした。
基本的に飛び込み営業です。

どこに行っても邪険にされるし、相手にされないし、やる気はそがれる一方です。
与えられた任務の難易度が自分の能力に対して高すぎたのです。
こういう状態では、「どうせ何をやっても駄目だ」と投げ出してしまい
いずれモチベーションを失ってしまいます。
モチベーションがなければ、あとはいかにそれを避けるか、だけです。
わたしの場合は2年半で会社を辞めました。

フローに入れていない好例です。

 

4)能力も上がり、新しい挑戦も見つかり、再度「フロー」に入った状態

Slide9

2、3の場合でも、偶発的要因によって、または自分の努力によって
再度フロー状態に入り楽しみとやりがいを感じ没入することができるようになります。

自分の能力と取り組んでいることの難易度のバランスがとれていればそれはフローなのです。

5) 能力が上がり、難易度も上がったがさらに能力のほうが凌駕してバランスが崩れた位置にいる場合

Slide10

 

基本的には2の状態と同じです。
違うのは能力の高さです。つまらなく感じるのは同じ話です。

たとえばあなたが町の道場で武道をやっていたとしましょう、
数年通い詰めて組手ではある程度相手をやり込めることができるようになった。
もはや、おなじ道場には同じレベルの人がいなくなってしまった。
組手をとっても、相手が弱すぎて何の練習にもならない。
ただの「正拳突き」とはいえあなたの突きはあまりにもきれいに相手のツボに入ってしまうようになったため、
たったの突きひとつで、相手が倒れてしまう。
こうなるともう、同じ道場の中で組み手をしていても楽しくなくなります。

さらなる競合を求めて、大会に出たり、ほかの道場に練習試合を申し込みに行ったりしたくなります。

 

6) 能力が上がったが、難易度がさらに凌駕してバランスが崩れた位置にいる場合

Slide11

 

基本的には3の状態と同じです。
違うのは難易度の高さです。投げ出したくなるのは同じ話です。

たとえばあなたが将棋をやっているとしましょう、
すこし勉強して、型を学び、勝てるパターンがわかってきた。
初心者には圧勝できるようになったけど、
将棋倶楽部の常連と対局するとぼっこぼこにやられてしまう。

自分の強さにちょうど見合った人がいないためここではもうどうにもならないや、
とあきらめかけてしまう気持ちに似た経験がだれにもあるかと思います。

7) 能力も高まり、それに見合った難易度の物事に挑戦している状態です。フローに入っています。

Slide12

パラグライダーでいえば、新しい操作技術を覚え、
それを駆使し飛んでいる空の状況に合わせて適切な判断をできている状態です。
これは非常に楽しいです。
フローに入っているのです。

8) 神の境地

Slide12

神、といいましたが別に宗教的な意味で言っているのではありません、
日本語ではそういう風に「神が降りた」とか「神がかった」と言葉の綾があるから、それだけです。

この状態まで来ると、ものすごい高い能力、
そしてものすごい難易度のことをひょうひょうと無心にこなしてしまいます。
一般人から見れば超人的とか、職人芸とか、神業というものに当たります。

当の本人は別に神になったわけでも超人になったわけでもなく、
自分の能力に見合った難易度の芸当をこなし
フロー状態に入って恍惚感を味わっているだけの話です。

さて、フロー状態というのがいよいよ具体的にわかったのではないでしょうか。
次回はこれを実生活で実践していく方法論を考えます。

 

↓ところでランキング今何位くらい?♪↓
にほんブログ村 本ブログ 自己啓発書へ
元ジェット.netではメルマガ配信をしています!
海外生活の豆知識、旅行者に必須の便利情報、語学学習を最大限に加速させる秘訣、パラグライダー関連豆知識、生活を面白くするためのトリックなどなど、オモシロ情報満載!

ゴミ情報は送りません!

過去に配信済の情報へのアクセスもメルマガから!
メルマガ登録ページ




このサイトではLifeTIPsコンテンツ以外にも外国語学習情報タイ・アジアの旅行記タイ・パラグライダー情報タイ語ブログのコンテンツを配信しています。毎日いずれかのコンテンツが更新できています。トップページに各コンテンツの更新情報がまとまっています。きっと役に立つものがありますのでブックマークの上定期的にチェックしてみてください☆


 - 読書録