「言語を究める。」

タイ語・英語を話し、ビルマ語、ラオス語にもとりんでいる筆者が外国語学習について言語学習について実践豊富に考えていきます!

外国語学習の心構え その4 ラクして出来るようになることは無い 2/4

      2016/06/04

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さて、前回は○○しているだけで系の教材が目に付く理由についてお話しました。
今回は更に詳しく見ていきます。

 

「○○しているだけで~」系を追い求める人

このような「聞いてるだけで」「眺めているだけで」「見てるだけで」系に飛びつく人には何種類かパターンがあると思います。

  • やりたくはないが必要なので仕方なく取り組む
  • なんとなくできたらいいなぁとは思うが何から始めていいかわからない
  • 必要性があってなるべく最短距離でやりたい
  • 努力は惜しまないつもりで、怠けるつもりもない。一つのやり方として興味がある。

一番危険なのは、駆り立てるようなモチベーションもなく、本当はどうでもいいんだけど会社や学校で試験があっていやいや学んでいるタイプの人です。

何が危険かというと、
キャッチコピーに踊らされていて自らを失っており、もはや勉強どころではなくなるからです。

キャッチコピーにおぼれる例 1

キャッチコピーというのは、インターネット業界では広義にはコピーライティング、と呼ばれているようです。

ネットはユーザーが個別の嗜好に合わせて検索をし、情報を探しています。

そこで目の引くキャッチコピーを使ってユーザーの気を引き、クリックに誘導します。

「釣り」、見たいですね。
「魚」である我々ユーザーがいて、
情報を仕掛ける「釣り人」がいて、
キャッチコピーという「餌」でおびき寄せられ
クリックしてサイトに引き込まれる。

そしてクリックした先で何十スクロールもあるような膨大な文章を書き連ね、
読み始めたら最後、蟻地獄のような文章術でユーザーを捉え、
ユーザーにとってその情報が有益であることをすり込んでいきます。

人間は書いてある文字には無意識に権威を感じやすいため、
そうした膨大なコピーライティングが本当に自分にとって必要なものだと思い込み、
最終的に「購入」、釣りでいえば「釣り上げられる」、となる訳です。

興味の湧いた方はコピーライティング+書き方と検索して
書くほうがどういうことを狙ってかいているのか調べてみてください。

コピーライティングはその人間の本質的な思考回路、
先ほどお話した人間の「面倒くさいことを避けたい、努力をしたくない」
という生態維持機能であるホメオ・スタシス、恒常性維持機能をうまく利用しているのです。

わたしはこれを、
嫌味な言い方をすれば「愚民政策」、
もっと上品にいえば「マーケティング」であるとおもっており、
どのみち我々は情報を提供する人、教材を販売する人=釣り人に操作されて操られているのです。

全くナメられてますよね。これがああいう宣伝文句を見ていて直感的に思うわたしの感想です。
(そういう〇〇してるだけで系の商材販売者が購入者をナメているかどうかはノーコメントです。
わたしにはわかりませんし、買うか買わないかはみなさんの判断です。
本当に役に立つと思えば買えばいいだけの話です。
わたしは買った事がないのでそういう教材の中身、効果については何もお話できません。。)

なんだって同じ話です。

  • 見ているだけで有段者!本物のカラテ通信講座
  • 聞いているだけで右に出るものなし!秘伝の将棋
  • 眺めているだけで三星シェフ!貴族の料理の作り方
  • 寝ている間に悟りを開く!インド四千年の秘技

そんなものがあったとして、本当に○○してるだけでできるようになると思います?なるわけないですよね。
(正確には、マインドが整っていればそれだけでもある程度効果は出ると思いますが、本当に何もしないで出来ると思ってたら大間違いだということです。
第三話モチベーションの話のとおり正しいモチベーションは人を行動に駆り立てます。
何もしないのがモチベーションではないのです)

先程からお話してるとおり、無意識では「昨日までの自分のままでいい=外国語が話せない自分のままでいい」とおもっているのです。
いやいや何とかしなくちゃいけない、でも…労力はかけたくない、…ラクな方法はないだろうか?と飛びつくわけです。

キャッチコピーにおぼれる例 2

もしくは、
そういう商材販売者があなたを魚などとはこれっぽっちも思っていなくて、
本当に丹精こめて教材を作り、
キャッチコピーやコピーライティングは本当にすばらしいものを買ってもらうために
一生懸命書いたレターだったとしましょう。

その文章術はすばらしく、
あなたは感銘を受け、
自分を変えよう!と奮い立たされてその教材を買った。
しかしいつしか、やる気が起こらなくなり、結局投げ出してしまった。
こんな経験があるかもしれません。

あなたのモチベーションを高め切れなかったのは、
キャッチコピーがしょぼかったからでしょうか?
あなたのモチベーションを高めるのは、誰の責任でしょうか?

他人のせいにしていてもことは進展しません。
外国語は、誰かにできるようにしてもらうものではなく、自ら学んで身につけるものです。
そのヤル気を持続させるのも自分の責任です。ヤル気まで誰かに面倒見てもらえるものではありません。
自分のヤル気のメンテナンスも人任せに教材を買ったところで、外国語なんて話せるようになるでしょうか?

本当に「○○しているだけ」でうまくいくのか?

そもそも、これらのキャッチコピーは人々の注意を引く客寄せの口上です。
一切の注意を払わず何かができるようになるなんてありえません。
なぜなら、人間にとって注意を払わないものは存在していないと同義だからです。

「○○しているだけ」といっても、買ってみたら何らかの形で注意を向けることを強いられるはずです。
それでなければ頭に入ってくることも、ましてや身につくこともありません。
人間は注意を払って=認識にあげて初めてコントロールできるようになります。

ちょっと感じてみてください。

コンピューターでこの記事を読んでいるのなら、コンピューターのファンの音、
改めて注意を向けてみると音が鳴っているはずです。
ケータイでこの記事を読んでいるのなら、ケータイを握っているその触感があるはずです。
改めて意識を向けないとそれには気づきません。

たとえば音楽に詳しい人が採譜(音楽の音だけを聞いて楽譜に書き起こすこと)をするとき
何の注意も払わず、メロディーも覚えていない状態で楽譜に書き起こせるでしょうか?
全身全霊の注意を払って一つ一つの音を拾っていくはずです。

 

ただ無意識に、ボケーっと聞き流しているだけでましてや外国語なんて身につきません。
注意を向けることが大前提です。

 

それすらも放棄できるのか、と淡く期待させてしまうのがこれらの教材で失敗する多くの場合の理由ではないでしょうか。
「なにもしなくていいんだ」、もしくは「最低限の労力ですむんだ」と思っているのに
実際ふたを開けてみればそんなことはなく、
なんか思ってたのと違う、とだんだんヤル気がなくなってしまうのではないでしょうか。

 

わたしの経験です。

このブログサイト自体、ワードプレスで作りましたが、
右も左もわからなかったのでわたしは教材を買いました。
「初心者でもできる!」との触れ込みでしたが
相当の時間、丸々10日ほどかけました。(ガワを作ってしまえば後は記事を書くだけです。)

CSSだのPHPだの、他人に説明できるレベルでは到底ありませんが、
何とかブログの体をなすレベルにするまでには
相当な知識の吸収が必要でした。
確かに「初心者でもできた」のは事実ですが、
それはモチベーションを持って真面目に取り組んだからなのです。

 

 

ネット上でもそういう教材について
「実際はうまくいかない」とか
「いってることと違う」とか
「詐欺商材だ」だとか
いろいろ文句のようなレビューが書かれているものもあります。
「(教材名)+評判」と検索すれば山のように出てきます。

こうしたキャッチコピーの問題は
人々の注意を引くことに注力しすぎていて
人々のマインドセットをきちんとセットアップすることに失敗している、
もしくは受け手側がそれを放棄しているのがほとんどなのではないかと思います。

 

 

上達しないのは誰の責任なのか?

では、そういうキャッチコピーで人を「釣る」教材販売者が悪者なのか?
違いますね。

 

資本主義社会ですから、それはマーケティングとしてオッケーなのです。

もともとそういう人間の欲望をかきたてて消費に向かわせるのが資本主義社会なのです。人のせいにしてはいけません。そういうメンタリティの人は何やっても上達なんてしません。

 

すべては自己責任です。

 

 

 

 

 

次回は、「ラクしてできるようになることはあるのか?」、結論に迫ります。




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