「言語を究める。」

タイ語・英語を話し、ビルマ語、ラオス語にもとりんでいる筆者が外国語学習について言語学習について実践豊富に考えていきます!

外国語学習の心構え その2 言語スキルよりも感性を磨くことに着目する 2/3

      2016/02/23

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前回は、外国語学習の心構えその2として、
スキル云々よりもまずは感性を磨くことの大切さを提案し、

その前提として物事が抽象性の階層から成り立っている、と申しました。

抽象性の階層が高くなるほど、
漠然としてくるがより潜在的に包含している情報量は多くなる、
とお話ししました。

今回は、更にそれがどのように言語学習につながってくるのかを
見ていきたいと思います。

物事をあまねく成り立たせている抽象性の概念

 

言語学習において抽象性がどう大切なのかをお話しする前に、
別の例をとってもう少し詳しく
抽象性の階層にはどういう意味があるのかを見てみましょう。
Slide3
はい、「社会」を例にしてみます。

一番具体的なのはわれわれ自身、
しょうた、じゅん、みちこ、かおりであったり、
「個人」です。
たった一人の、唯一無二の個人が特定できる単位です。

それでは一段、抽象性の階層を上がってみましょう。
それら「個人」が集まって、「家族」を構成します。
「家族」と言われても誰のことだかわからないですよね。
これは具体性が落ちる=抽象性が高くなる、ということです。
具体的ではないけれど、潜在的にその「構成員」である個人の存在を
示唆している、前提としている、つまり=包含しています。

別に家族でなくとも、「仲間」かもしれないし「友達」かもしれないし
「同僚」かもしれません。
「家族」と言うのはただの例ですので、
あなたにとって一番最初に思いつく概念に置き換えたほうがわかりやすければ
それでかまいません。

「家族」から更に抽象性の階層を上がってみましょう。
例では、「町内会」としています。
その町に住む家族が集まって成り立つ単位です。

Slide4

「町内会」といえば、個人の顔は思い浮かばなくなるけど(具体的でない=抽象性がたかい)
必然的にその構成員である「家族」や更にその構成員である「個人」の存在を
示唆している、前提としている、つまり=包含しています。

そうやってどんどん抽象性の階層性を上がってみましょう。

町内会は、一個前の例の「港区」だけではありません。
町内会が集まって最終的に出来る単位「東京都」といえば、
港区の町内会、豊島区の町内会などあらゆる都内の町内会、
さらにその中の家族、そしてその中の個人を包含しています。
↓東京都の、抽象性の階層における位置↓
Slide5
更に一個階層を上がると、「日本」になります。
Slide6
東京都だけでなく、島根県、岩手県、すべての都道府県が包含されます。
その構成単位も同じ話しです。

次の階層性は?「世界」、かも知れません。
Slide7
日本だけでなく、中国、アメリカ、あらゆる地球上の国も含んでいます。

そのさらに次は?「宇宙」となるでしょう、
太陽系、銀河系だけでなくM78星雲とかアンドロメダ星雲も含まれます。
Slide8

概念の階層性の高いところで整合的に物事を操作できれば、
自動的にその下位の概念も操作できることになります。

たとえば次の日曜日、
しょうたは遊園地に行きたいけど
かおりはお買い物に行きたい。
具体的なもの同士はぶつかり合います。
これを矛盾する、と言います。
同じことではないのだから、それは相容れないことであり、
つまり矛盾です。

しかし階層性を一個上がって「家族」と言う単位で考えてみれば、
家族みんなでたのしむためにはどうしたらいいのか?と
異なるものの見方が出来るようになり、
うまい解決策が見つかるかもしれません。つまり矛盾が消えるのです。
Slide9

あなたが東京の高校生だとしたら、
○○高校は仲いいけど、
△△高校は気にくわねぇ、やっつけちまえ
とかなって平穏でなくなります。

○○高校とか△△高校とかいってないで、おれたちみんな東京の高校生じゃん!
と考えられれば、別にいがみ合う理由もなくなります。

下記のように、同じグループに包含されているのですから、「仲間」なのです。
Slide10

日本単位で考えれば、
あっちの県の公共事業は豊かなのに
うちの県にはぜんぜん回ってこないじゃないか、
あいつら気にくわねえ!とせずに、
おれたちみんな日本人ジャン!でおわりです。
Slide11

これを世界単位で考えれば、
アラブのやつらがきにくわねぇ、爆弾落としちまえ、
アメリカの野郎め、最悪の恐喝国家だ、誘拐してやれ、
とかいってないで
おれたちみんな地球人ジャン!仲良くしようよ
で話しは終わりで、世界は平和になります。

さらに宇宙まで上がると、
UFOの侵略が怖い!とかいってないで
おれたちみんな宇宙人ジャン!仲良くしようぜ!で話しは終わりです。
Slide12
何が言いたいかというと、
概念の抽象性の階層を上がれば上がるほど、
物事を整合的に操作できるようになります。

矛盾を解消し、物事を解決できるのです。

 

抽象性から見た外国語学習の構造

それでは、これを外国語学習に置き換えてみましょう。

外国語学習の抽象性を考えて見ます。
Slide13

まずは誰しも、単語を勉強しますよね。
Pen=ペン、Cat=猫とかです。

いうなればこれらは枝葉末節で、
具体性の極度=抽象性の最下層ともいえます。

つぎは単語を組み合わせて文章を作るのですが
その際に必要なのが文法です。
Slide14

ちょっと端折ってるかも知れませんが
それらが最終的に「言語」を成り立たせます。

では、それらの言語、
英語もあればビルマ語もあればタイ語もあれば云々、
星の数ほどの言語があるのですが
それらを包含する抽象性なんてあるのでしょうか?

わたしの意見では、次のように言うことが出来ます。
英語、タイ語、中国語云々の上に来るのは、「概念」です。
Slide16

この例の通りたとえば犬というコンセプトであれば、
四足で吠えてご飯食べて性格がそれぞれある、のような概念になります。

この概念さえ抑えておけば
あとは各言語に落とし込んでいくだけでコミュニケーションが取れます。
すなわち整合的に操作できる、と言うことです。

さらにその上に来るのが、わたしの考えでは「感性」になります。
Slide17

ここまでくるともう、言語に共通、と言うよりか
人類、どの言語にも共通なのではないか、とおもいます。

外国語学習における抽象性の意味

 

ではここでおさらいです。
なんで感性を磨くと言語学習にとっていいことがあるのか?
感性を磨くと言うことは、ここまでお話ししたとおり
概念の抽象性を上がると言うことです。
より高い抽象性に上がってしまえば、
より下位の抽象性の物事を整合的に操作できるようになります。

整合的に操作する、と言うことは、思い通りに操作すると言うことです。
アメリカとか中国(低い抽象性)とか言ってないでおれたち地球人(高い抽象性)じゃん、
とすれば世界の戦争はなくなります(物事を思い通り狙い通りに操作する)。

抽象性の概念はあまねくすべてのことに当てはまるといったとおり
言語学習でも同じ話しですので、
高い抽象性である概念、感性を磨けば、より下位にある文法であったり
単語であったりリスニングスキルであったりそういう枝葉末節が
思い通りに操作できるようになります。
Slide18

Slide19↑感性を高めるとより多くの概念を操作できるようになる。

 

つまり、外国語学習がはかどる、と言うことになります。
わたしの場合、第三ヶ国語目になるタイ語を学習した際にこれが顕著に感じられました。

単語や文法の枝葉末節にとらわれる事より
タイ人の感性にアクセスする事によって
物事の成り立ち方
人々のふるまい方
なぜそういう事になるのかという理由
が分かるようになり、
それがわかってしまえば簡単な単語を羅列するだけで通じ合ってしまいますし
複雑な声調や文字や文法ももはや拒むべきものではなくなります。
通じ合うということはコミュニケーションが成り立つということであり、
テストでいい点数が取れるかどうかは別の話ですが
タイ語を運用してタイで生活していくのに困らなくなるわけです。

 

今回は、いきなりコンセプトの核心を突きました。
次回(3日後)の投稿記事では、もう少しこれを論理的に説明したいと思います。
それまで、今日のお話を頭の片隅においておいてみてください。

 

 

おまけ

途中、国同士でいがみ合うことが
「地球人という視点で解決される」という例を引き合いに出しましたが
本当はみんな戦争なんかいやなのはわかっているんだけど
人為的に憎悪を焚きつけられている=低い抽象性にとどめられているのが現代社会だと思います。
あらゆるマーケティング手法を駆使して人々に戦争を肯定させ
結局武器作っている人とそれらの取引から利益を得る人が
わざと人々を扇動しているだけなのではないでしょうか。
あおられて乗せられないようにしたいものですね。

低い階層性にとらわれていると、
仏教用語で言う「苦しみ」がうまれ、すなわちそれは「煩悩」なのです。

 

 

つづく

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